◎春風をもって人に接し、秋霜をもって自らつつしむ=今日の格言(45)

◎春風をもって人に接し、秋霜をもって自らつつしむ (佐藤一斎:江戸後期の儒学者)

人に対しては、春風のように暖かくやさしく接し、自分自身に対してはあの秋の冷たい霜のように厳しく「イラスト 無料...」の画像検索結果律するようにせよ、ということ。現実にはどうだろう。人に接するのに秋霜をもってし、自分自身には春風をもってする人、或いは人にも自分にも春風というよりは生暖かくて、さわやかでもなんでもない風をもって対するという人が多いのではないだろうか。それが一番楽だからである。

明治の文豪「夏目漱石」は自分や家族に対しては非常に厳しく律したが、信頼する友人・同僚に対してはこの上もなく暖かく、面倒もよくみた。ある時、地方に住む一青年から手紙が届いた。大学で文学を学んで卒業したが、就職先がなくて大変困っている。先生に就職先をお世話してい「イラスト 無料...」の画像検索結果ただきたいと言う文面である。漱石はそれに対して「自分の口を糊することができぬ法はない。自分のことは自分でせよ。奉職口を人に頼むなどとは、もってのほかである」という返事を書いた。甘い期待を抱いている青年の頭から、まさしく冷水を浴びせるようなものであった。漱石はそうでもしなければ、この青年は自立できないと考えたのである。しかし、漱石は封筒に50円の為替を忍ばせることを忘れなかった。「春風」はただ暖かく、快いものだけではなかったのである。