「タイヤ紛失事件を斬るー(2)」

去る9月25日な発覚したタイヤ紛失事件について、前回までは総務常任委員会の委員協議会を紹介しながら、報告してきた。今回は、その続きを報告してみたい。

※参照(既報の関連記事)・・・①10月15日掲載「自動車タイヤがなくなる・・盗難か?」、②10月25日掲載「車のタイヤの紛失について(続報)」、③10月29日掲載「政界やぶにらみ(15)タイヤ紛失事件を斬るー(1)」

総務常任委員協議会には委員(9人)全員と、説明員として市民生活部長、クリーン推進課長と担当者2人、書記係職員1人、それに傍聴議員2人であった。尚、報道関係者の取材出席はゼロであった。

質疑の内容は概ねこれまでの紹介の域を出なかったが、その模様は幾つかの疑問や違和感を禁じえないものであった。

1 笑いながらの質疑

全委員9人中4人が質疑をしたが、新しい事実は出なかったし、迫力も感じられなかった。中でも目に余ったことは、「笑いながらの質疑」であった。それは、委員側1人と説明員側1人の間の数回の遣り取りの中で見られた。どのように考えても声を出したり含み笑いの出る場面ではないはずだ。しかもその内容たるや「感想を述べた」に過ぎなく、とても厳しい質問とはいえない。もしも、市民の傍聴者があって、この様子を目の当たりにしたなら、議会と当局の「なれあい」を感じたであろうし、「腹立たしい思い」を禁じえなかったであろう。(※念の為に付言すれば、さすがにこの1人の委員を除いて、笑いながらの発言はなかった。)この緊張感と問題意識の欠如は、どのように考えても弁解の余地がないことを指摘せざるを得ない。

2 捜査中だから答えられない

次に疑問点である。事件解明の入り口として、関係者からの聞き取りがある。この事件は柏崎クリーンセンター構内からタイヤが紛失したというものであり、構内での目撃情報や、状況の把握は極めて重要な参考要件である。そのことに関する質問があった。それに対する答弁は「聞き取りはしたが、その内容は言えない。」ということであった。理由は「捜査中」ということだ。不思議なことには、ここで、委員側も全員黙ってしまう。「何故操作中なら言えないのか?」もし捜査の妨害になるというなら、「何が妨害になるのか?」を質さない。答弁する当局側も、これを金科玉条のごとく繰り返すだけで、その先を答えようとしない。つまり、市民に対する情報開示はここで終わってしまうのだ。

3 もしも盗難であれば・・・?

もしもこの事件が盗難であれば、そして犯人が逮捕されれば、警察による事件の解明が明らかになり、情報は開示され市民は知ることが出来る。ところが、このまま事件が解決されることもなく、時間が経過すると、自然と話題に上ることも少なくなり、やがて風化してしまうであろう。そして、その可能性は十分あるのである。

4 大いなる疑問

ここで少々時間を戻っていただきたい。 事件発覚から警察への被害届提出までに20日が経過している。(※実際にタイヤが紛失した日時は不明であるが、発覚時点より以前であることは間違いないから、1ヶ月経過している可能性もある。)

「何故このように時間がかかったか。」という委員からの質問に対して、市民生活部長は「私が命じて、間違い手違い等はないか、慎重に調査させていたから。」と答えているが、ここで、それが適切であったのかという大いなる疑問が湧いてくる。

つまり、誰かがある種の目的(横流し等)を持って盗み出したとしたら、既に現物を発見することも、取り戻すことも極めて難しいと思われるからだ。何故ならば、その時点で既に20日以上、現時点(11月4日)で40日が経過している。犯人はこの間、盗んだタイヤを何処かに大切に保管しているであろうか? そのようなことはまず、現実的ではないし考えにくい。当の昔に処分しているに違いない。もしそうであれば、この事件は迷宮入りすることになる。

5 大切なこと

さて、読者各位は何故このようにこのタイヤ紛失事件を追いかけるか。と、疑問をもたれるであろうか? それとも、たかが31万円の紛失じゃないか? と思われるであろうか。ここで申し上げたいことは以下のことである。

(1) まず第一に、31万円という市民の財産を紛失していることである。

(2) 紛失に気がつかなかったという、保管管理体制の杜撰さの問題がある。

(3) 事件発覚後の対応が遅く、方法が適切であったのかということがある。

(4) その後の一連の動きを見ていても、真剣さと厳しさに問題がないかという疑問がある。

等々である。読者各位は如何思われるであろうか?

申し上げるまでもないことであるが、柏崎市という自治体は「公」である。そこで扱う「金・物・施設」は市民の財産であり、基は税金である。1円たりとも疎かに扱ってはならない。例えば、31万円が個人の財布から紛失していたらどうであろうか? この度紛失したタイヤが戻らなければ、新たなタイヤを購入しなければならない。それも税金を使うことになる。市当局も議会も、もっと責任感と緊張感をもって仕事をすべきだと強調しておきたい。

この「政界やぶにらみ」は報道されないこと、市民に届かないことなどを取り上げながら、独自の切り口で論じている。読者各位のご意見をいただければ幸甚である。