「柏崎は元気か?・・・3」 元気にする方法

「柏崎は元気か?・・・3」 元気にする方法

1 これまでの概要

 ここまで柏崎は元気かと題して、2回にわたり独断とやぶにらみで私見を述べてきた。第1回(※政界やぶにらみ(17)参照)では、柏崎のGDP(市内総生産)が最近の10年間で2,000億円も減少してきている。これは、この柏崎市から、年商10億円の企業が200社なくなり、働く人が10,000人も失業したことに匹敵することになる。これで元気になるわけがない。その要因はいろいろあるが、景気経済対策の貧困がもたらす点が非常に大きい、ということを指摘した。

 第2回(※政界やぶにらみ(18)参照)では、ではどうすれば元気になるか???について、「国の政策と連携して景気経済対策を打てばいい」と述べた。換言するならば、国ではデフレ脱却や景気の低迷を打開するために、緊急経済対策15ヶ月予算と銘打って、平成24年度末に大型補正予算を組んだ。柏崎には11億円が配分された。それを生かして積極予算を組み、経済を刺激し景気を浮揚させるべきだ。お隣の長岡市はそれを実施したが、柏崎市はそうしなかった。つまり、平成25年度予算では減額予算を組み、国が配分した11億円の追加予算は生かされず、政策はアベノミクスとは逆行している。・・・・概要、以上のようなことを述べてきた。

 そこで、今回は引き続き、さらにどうすればいいのかを考えてみたい。

2 産業振興費の大幅減額予算

 第2回と関連するが、今回取り上げる予算は「労働費・農林水産業費・商工費」である。やはり景気経済対策に直接影響を与える予算として重要であるが、これらも軒並み減額予算を組んでいることを指摘したいのである。つまり、これら3つの予算の減額合計は19億3,800万円で、対前年比19.2%のマイナス予算である。産業の活性化を具体的に執行する予算が、約20%近くも減額されていては、これまたアベノミクスに対応していないし乗り遅れてしまう。4月から数えてそろそろ8ヶ月になろうとしているが、もう既に置いていかれているような気がする。

3 新しい政策の乏しさ

さらに加えて、新しい政策や力点の入ったメニューに乏しいことを指摘しなければならない。つまり、ここでもまた「当たり前のことを当たり前に実行していない」のである。それならどうすればいいのか??? 予算を20%増額すればいいのである。言い換えるなら、増額すべきところを減額している今の発想を逆転して、増額すべきだと提言しているのである。そうすれば、産業振興に投入する予算は現行より約40億円多い金額となる。この40億円という金額はザックリと切って、柏崎市の一般会計予算の約8%であり、柏崎の市内総生産を1%押し上げる効果がある。更に経済波及効果を加味すれば2%にも達する可能性がある規模である。その影響力は柏崎市の「元気を大きく前進させる」ことになることを強調しておきたいのである。

4 財源はどうするか

 議論がここまでくると、そのお金(40億円)はどこから持ってくるのか???という話になろう。それは緊急経済対策11億円や、これまで触れてこなかったが公企業会計に配分された3億円、一般会計の遣り繰りによる捻出ができないわけがない。捻出できると断言したい。幸いなことに、削減やむなしと思われていた核燃料税も継続して入ってくることになっているのであるから、要は市長のやる気と決断一つであると申し上げたい。

 度々持ち出して恐縮だが、柏崎市の市内総生産はこれまでのピークで5,500億円程である。柏崎市の予算総額は平成25年度当初予算で858億円である。この金額は対市内総生産比で、なんと15.6%を占めているのである。これだけのお金を如何に使うかの「サジ加減」は、柏崎の元気や市民生活に大きな影響を与えることは申し上げるまでもない。真剣に、真剣に、真剣に、取り組んでもらわなければならない。今年も新年度予算編成の時期がやってきた。市民各位からも注意深く見守っていただきたいと思う。

ここまで、予算を中心に考えてきた。この後は政策が重要になる。それについても、稿を改めて考えてみたいと思うが、ここでは、今回までの結論として、もう一度以下に纏めておきたい。

 柏崎を元気にするためには、予算の配分とその執行に気を配ることが重要である。そして、今は借金の返済よりも国の政策と連携して、景気経済対策を優先することである。景気が浮揚し税収が増えれば、いくらでも借金返済はできる。

 これらのことを実現するには事務方(職員)任せの予算編成では限界がある。何より「市長の姿勢と決断が問われる」事になる。その決断に基づき強力な指導力を発揮できるか否かは、市民が注意深く見守り、これまた判断して欲しいということを、申し上げて今回は終わりにしたい。