柏崎を元気にする方法ー8

前回は、柏崎を元気にする方法として「夢と希望」を取り上げた。つまり、市民が元気になるためには「夢と希望」を持つことが必要だ。市長はリーダーの責務としてそれを示さなければならない、と述べた。さらに、夢と希望の源泉として柏崎の将来像を示すビジョンが必要だし、そこに市民が参加し易い具体的で分かりやすい「スローガン」が必要だ、と述べた。その事例として「健康寿命延伸都市松本」(長野県松本市)と「スポーツで人とまちを一つにする」(東京都町田市)の2つを紹介した。

1 市民の参加と協力で柏崎を一つにすること

柏崎を元気にするためには、市民の参加と協力が必要である。市長や議会だけが躍起になって叫び旗を振っても駄目である。柏崎が一つになることだ。柏崎を一つにしなければならない。

市民の参加と協力を得るためには、具体的で解りやすい目標と計画が必要である。そして、それを市民に伝え浸透させる手段として「スローガン」が必要である。勿論、そのスローガンの根底に欠くことが出来ない精神として「理念」がなければならない。これは当然のことである。理念のないスローガンは、根のない草と同じだからだ。風の向きで何処へ飛んで行くかわからない。その意味で市が示す第四次総合計画でいう「好きです輝く柏崎」が「理念足りえない」ことは容易にご理解いただけるであろう。

2 事例に学ぶ

(1)「健康寿命延伸都市松本」に学ぶ

ここでお示しした事例2点について考えてみよう。まず、「健康寿命延伸都市松本」だが、これを見ただけで大凡の意味・内容・目指すべき松本の将来像が理解できよう。つまり、全市民が「健康で元気で長生きするまち松本」を標榜しているのだ。換言するなら、「皆で長生きして、ピンピンコロリン人生を全うしよう」ということだ。その為に行政はその目標に向かって、あらゆる政策を立案し実行・実現する。市民はそれに協力し参加する、ということだ。そこでは、目標も明確だし、実行も参加もし易い。ということになれば、当然市民からの意見が出てくるであろう、しかも具体的に。さすれば、その市民の声を反映させればいい。これが市民参加のまちづくりである。市民とともに行う行政運営である。

(2)「スポーツで人とまちを一つにする」に学ぶ

次に、「スポーツで人とまちを一つにする」だが、これも実に解りやすい。申し上げるまでもなく、スポーツというのは目標と結果が明確である。目指すは試合・大会・協議会だ。参加者はその目標に向かって鍛錬・努力をする。そして、結果が出る。しかも、その結果はほとんどの場合数値で確認することが出来る。スポーツもプロスポーツやオリンピック競技から、個人レベルの健康スポーツまで幅は広くまた奥も深いが、それをまちづくり政策の柱にして、市民参加のまちづくりにする。市民にとっても、これまた実に解りやすいし協力も参加もし易い。そして、鍛錬・努力した結果を踏まえて、次へつなげることが出来るし、目標も立て易い。まさにPlan―Do―See のマネジメントサイクルの成果も十二分に出せるということだ。そうすれば、前へ進むに従って最初に掲げた夢が近づいてくるし、益々膨らんでくることになろう。嘗て、柏崎市は「スポーツのまち柏崎」を標榜していたこともあるはずだ。今はどこへ行ってしまったのであろうか???

以上、2つの事例に学びながら、「柏崎を元気にする方法」について考えてみた。次回はもう一歩踏み込んで愚見を述べてみたい。

<次回に続く>