「自分は市長与党だ」と言ってはばからない議員

◎ 「自分は市長与党だ」と言ってはばからない議員

1 二元代表制地方議会の在り方について「二元代表制」という言葉が度々使われる。つまり、地方自治体では、首長(市町村長や知事)と議会議員をともに「住民が直接選挙で選ぶ」という制度をとっている。これを二元代表制と言う。

(※ 参考:国では、選挙された議員で組織された国会が指名する内閣総理大臣が内閣を組織し、国会に対して責任を負う、という議院内閣制である。)

二元代表制の特徴は、首長と議会がともに住民を代表するところにある。どちらも住民を代表するという立場の首長と議会が、お互いが市民にとって「良きは進め、悪しきは正す」役割を果たすことを言う。

従って、首長と議会が対等の立場で、基本的な方針を決定(議決)し、その執行を監視したり、積極的な政策提案を通して政策形成の舞台となることこそ、地方議会における二元代表制の本来の在り方であるといえる。

2 「我々は市長与党」と言う議員諸氏

柏崎市議会には「自分は市長与党だ」と言ってはばからない議員センセイがおいでになる。

もう少し具体的に言うと「市長の提案は『カラスが白い』と言われても賛成する議員先生」が堂々と胸を張って存在するということである。既にお気付きのように、これ等の議員諸氏は二元代表性の役割を果たしていないことになる。換言すれば、「議員としての責務を果たしていない」ことになる。

ところが、柏崎市議会ではこのような議員諸氏の方が「多数を構成」しているのである。その分かりやすい例が6月定例会議で出た。

「13t級除雪ドーザ(1,700万円余)」の購入契約の審議をした総務常任委員会での討論の中でのことである。(参考:柏崎ポータルサイト6月28日掲載「存在しない会社と契約してしまう柏崎市役所の超常現象」にて概説)

委員会ではこの議案の賛成・反対は「4:4」に分かれた。その賛成をした4人の発言を紹介しよう。

「この契約は疑問が多い。」「この契約には問題がある。」「だけど、市当局がこれで良いというから賛成する。」と言うのである。ここでは4人が揃って(多少の表現の違いがあるものの)このような発言をして「賛成」したのである。

結局、この契約は
◎ 委員会では賛否同数により、委員長採決で「否決」・・・ところが、
◎ 最終日の本会議では、賛成多数で「可決」承認(契約は成立)
したのである。

議会では、委員会で否決された議案でも、最終日の本会議で覆ることがままある。これは、「最終決定は本会議の議決による。」からである。

くどいようだが再度申し上げるならば、委員会では本議案について是か非かの積極的な議論が交わされ、かろうじて「否決」・・・つまり、「市長提案を否決」したのである。ここでは、「市議会の良識」を守り、二元代表制の役割が果たされたのである。ところが議会最終日、本会議では「市長派議員の多数」により「白いカラス」が成立したのである。

これ等一連の審議経過や議論の様子は、報道では知らされない。従って市民各位にはごく一部を除いて殆ど届いていないと思われる。

今回のこの「市長与党議員」や「契約」の問題点が何処にあるのかは賢明なる読者各位のご判断に委ねたい。

また、二元代表制や市長与党議員のことについては、極めて大切なことであるので、これからも折に触れて掲載していく予定である。

H 25.8.12