なぜ会派が多い? 柏崎市議会ー3(最終回)

◎ 会派が多い柏崎市議会を斬る!!前回まで、柏崎市議会の会派が多い理由を「新人議員の行動」と「議会運営」の点から分析してきた。今回は「市長派か否か」という切り口から考えてみたい。1 市長派かどうかによる分かれ方

(1)市議会を市長派か否かで見てみると。

最後に最も大きな要因とも言える点を挙げてみたい。それは「市長派かどうか?」による分かれ方である。現在の市議会26人を会派別に市長派か否かでザックリ分けると、以下のようになる。(※カッコ内数字は所属する議員数)

◎ 市長派の会派・・・社会クラブ(4人)、市民クラブ(4人)、柏崎のみらい(3人)、自治研究会(3人)

◎ それ以外の会派・・・整風会(2人)、公明党(2人)、共産党(2人)、大志民友(5人)、無会派(1人)

(2)現市長誕生の経緯

話がここに至ると、現在の柏崎市長誕生にまつわる経緯について触れておく必要がある。 旧はと言えば、3期12年を勤め上げ、4期目に手を挙げた当事の市長に「多選批判」を掲げて出馬し、三つ巴を制して当選したのが現市長で、昨年の当選で3期目に入っている。その現市長を担ぎ出し応援し、その後も支えているのが「社会クラブ・柏崎のみらい」の2会派である。これまでも何度か述べてきているが、この2会派(社会クラブと柏崎のみらい)は社民党(社会民主党)色がきわめて強い、いわゆる革新系である。その点では、学生時代に「角棒・ヘルメット」で学生運動に参加し、反体制活動を繰り返し原子力発電所にも反対を唱えてきた現市長も、先の2会派(社会クラブと柏崎のみらい)とは同根であり、れっきとした革新系市長である。

(3)市議会の健全なる姿

以上のことから解るように、現市長と2会派(社会クラブと柏崎のみらい)とは極めて近い政治スタンスと見られていることから、彼等2会派が担ぎ上げ支えていることは、誰が見ても当然のことであり自然の流れである。 この点については、彼等の思想・信条・政治行動に立脚した行動であるから、周りでとやかく言うことは全くの筋違いである。彼等は誰がなんと言おうと自分達の信念に基づき、目指すべき市政を追及すればいい。

この点では、立場の違いはあるものの、保守系に足場を置く会派(議員)とはお互いに堂々と正面から向き合い、政策論争を闘わせたらいい。それが健全な市議会のあり方であるし、そのことが柏崎市と市民の利益と福祉の向上・前進につながるからである。そして、このような市議会の在り方であるならば、市民の側から見ても大変解りやすいし、また判断もしやすいだろう。

(4)解りずらい2つの要因

ところが、話を複雑且つ解りずらくしているのが以下の2つの点である。これらのことは新聞は書かないし報道もされないので、一部の政治通を除いて殆どの市民各位には知られていないと思われる。そのような訳で、あえてここで紹介しておこう。

① その内の一つは、現市長が自らの経歴や系列を表面に出すことなく、市政を担当・運営していることである。市民の目から見れば、現市長の経歴や誕生の経緯や先の2会派(社会クラブと柏崎のみらい)との連携振りはほとんど分からないであろう。

② もう一つは、いわゆる保守系の立場をとりながら市長派に組している会派(議員)の行動である。彼等の行動はその時々の状況によって、右から左に大きく変わる。この点が、市民の側から見れば非常に解りずらいのだ。。(※ この点に関しては、9月25日掲載の「政界やぶにらみ(10)」でも触れているので、御参照頂きたい。)県会議員の場合も同じだ。ご承知のように2人の県議会議員はいずれも自民党に所属しているが、その内の1人は、(最初は強く反発していたものの、何時の間にか接近して)現在ではすっかり市長派の1人となったように見える。このことが余計に市政を解りずらくしている

(5)1つになれない裏事情

これまで述べてきたように、会派が多くなっている理由はいろいろあるが、 一例を上げれば以下のとおりである。先にも触れているように、柏崎市議会では自由民主党に所属している議員が7人いる。申し上げるまでもないことだが、彼等の政治スタンスは「保守」であり、国政では政権与党でありその系列に組している。ここまでは7人ともに同じ政治行動が取れる。ところが、そのような政治的立場をとりながら、柏崎市政ではそれができない。というのは、この7人の内に市長派に組する議員が3人いるからだ。彼等(市長派3人)は政治的立場は違えながら、先の2会派(社会クラブと柏崎のみらい)と連携して議会活動をしているのだ。市民の側から見ればここのところが解りずらい。つまり、繰り返しになるが彼等はあるときは保守、あるときは革新とその時々で組する相手が変わるのだ。そのことで市民各位からは、「ねじれ・矛盾・理解不能」との批判の声になって届くのである。

そう言えば以前こんなことがあった。市長派を自認しているある議員が、「自分は現市長が好きだとか、政策が賛同できるとかではない。」「市長であるから応援するのだ。」と言って憚らないでいたのだ。これを聞いていた周りの人達は唖然として言葉を失ったのだが、これなども先(9月25日「政界やぶにらみ(10)」中に掲載)の軽井沢視察での一件と同じく、「議員の何たるか」が解っていない一例である。

(6)「時の権力に組する」という価値観

ここまで述べてくるとご賢察のように、彼等(市長派3議員)は「時の権力に組する」ことに絶対的価値観があるようであり、決して「野党にならない」ということが第一義であるように見える。つまり彼等の場合、本来「第一番の大義」であるはずの思想・信条に基づく政治姿勢がどこかに隠れて、(身近にいる議員仲間にも)その姿さえ見えないのである。ましてや、市民各位の側からは見えよう筈もないし、複雑怪奇で絶えず「対立」ばかりしているかのように見えるのである。勿論、地元新聞はこのようなことは書かない。

以上ここまで、「柏崎市議会の会派が多すぎる要因」を述べるために、前置きが長くなってしまったが、その前段階として「市議会の現状」を知っていただくことが、とても大切であることから、避けて通れないということでご容赦頂きたい。

つまり、一言で言えば「市長派に組するために分裂している」のであり、会派が多くなっているのである。そしてそのことが結果的に議会と議員活動を複雑且つ解りずらくしているのである。ここで断っておくが、このような議員行動は何も自民党所属議員だけの話ではない。少なくとも「無所属」の立場にいる議員の中にも、同じような行動はまま見受けられる。いずれにしても、これらの議員行動を、市民有権者各位にはよく見ていただきたいところである。

ここで、この件に関する読者各位のご理解を得やすくするために、昨年秋に行われたの市長選挙に際し、現市長をを応援した会派と対立候補を応援した会派を振り返ってみたい。

◎ 現市長応援・・社会クラブ(4人)、柏崎のみらい(3人)、市民クラブ(4人)、自治研究会(3人)、大志民友(5人中2人、※後述)・・の合計16人

◎ 対立候補応援・・整風会(3人:当時)、公明党(2人)、大志民友(5人中1人)・・の合計6人

◎ 中立会派・・・共産党(2人)旧民友(2人 ※市長選の後当時の大志クラブと合併し「大志民友」となり現在に至っている。)

※上記のように、大志民友は所属議員5人中、現市長応援2人、対立候補応援1人、中立2人であった。

以上述べたことからお分かりいただけたと思うが、会派の多いことも市議会の解りずらさも、その「要因の大本」が何処にあるのか???この先は読者各位、市民各位の賢明なるご判断にお任せしたい。

尚、ご理解を得やすくするために、党派別議員名簿を以下にを掲載した。ご参考にしていただければ幸いである。

2 柏崎市議会党派別議員名簿

柏崎市議会議員名簿(平成25年7月1日現在)
議席No 氏   名 会  派 政 党
1 斎木 裕司 市民クラブ 自民
2 片山 賢一 市民クラブ
3 笠原 晴彦 社会クラブ
4 若井 洋一 社会クラブ 社民
5 山本 博文 大 志 民 友
6 与口 善之 大 志 民 友 自民
7 星野 正仁 大 志 民 友
8 霜田  彰 市民クラブ
9 春川 敏浩 市民クラブ
10 宮崎 孝司 共産党議員団 共産
11 持田 繁義 共産党議員団 共産
12 加藤 武男 自治研究会 自民
13 砂塚 定広 自治研究会
14 村田 幸多朗 自治研究会 自民
15 高橋 新一 社会クラブ 社民
16 矢部 忠夫 社会クラブ
17 池田 千賀子 柏崎のみらい
18 飯塚 寿之 柏崎のみらい 社民
19 佐藤 敏彦 柏崎のみらい
20 荒城 彦一 整 風 会 自民
21 三井田 孝欧 自民
22 丸山 敏彦 整 風 会 自民
23 相澤 宗一 大 志 民 友
24 佐藤 和典 大 志 民 友 民主
25 若井 恵子 公 明 党 公明
26 真貝 維義 公 明 党 公明