なぜ会派が多い?柏崎市議会-1

◎ 会派が多い柏崎市議会を斬る!!

1 絶えない批判の声(1) 8会派で平均3.1人ご承知の向きも少なくないと思うが、柏崎市議会では現在会派が8団体あり、無会派を加えると9つのグループに分かれている。議員総数が26人で会派に所属する議員は25人だから、1会派平均3.1人となる。かねてより市民各位からは「会派の数が多すぎる」との声が絶えないし、そのことがそのまま「議会がわかりずらい」「政治行動がわからない」「まとまりがない」「対立の要因だ」等々の議会批判と一緒になって聞こえてくる。市民の側から見れば国政レベルの政党の色分けと柏崎市議会のそれとが必ずしも一致しない事が余計にそう思わせている点もあろう。(2) 党派別人数(後掲の会派・党派別名簿を参照)

例えば議員の党派別人数を見てみると、自由民主党7人、社会民主党3人、日本共産党2人、公明党2人、民主党1人、無所属11人である。この区分がそのまま市議会の会派区分になればまだ解り易いのだが、政党と会派が一致しているのは日本共産党と公明党だけで、他は夫々複数会派に分散しているからだ。

例えば、自由民主党所属の議員7人は整風会2人、自治研究会2人、市民クラブ1人、大志民友1人、無会派1人だし、社会民主党員3人は社会クラブ2人、柏崎のみらい1人という具合だ。また、政党に所属していない議員でも社会クラブや柏崎のみらいは、ほぼ国政における社会民主党と同じような活動をしているケースが多く見受けられる。何故このように分散しているのだろうか? それも、複雑に交差するような具合で。

2 交差・分散している理由

(1) 新人議員の行動

まず、その要因の1つとして挙げられる点が「新人議員の行動」である。4年毎の改選が済むと毎回数名の新人議員が当選してきて、新しく議員構成が変わることになる。市町村議員の場合は国や県と違って、「議員経験を持つ新人」が当選してくることは極めて少ない。(例えば国会議員の場合、新人と言えども県議会や市町村議会経験者が少なくない・・・というように)

従って嘗てはそれまでの諸々のつながり等もあり、既存の会派(先輩議員のいる会派)に所属し、先輩の指導を受けつつ勉強をしながら経験や実力を蓄積するというケースが殆どであった。いわゆる「雑巾がけ」である。ところが近年はそれに変化が出てきた。つまり、新人同士で会派を組むケースが増えているのだ。

(2) 会派「大志民友」に見る事例

例えば現在の「大志民友」を見てみよう。この会派は所属議員5人で、市議会最大会派である。その内訳は2期生(当選2回)が1人、1期生(当選1回、つまり新人)が4人である。また、党派別では自民党員1人、民主党員1人、無所属3人だが、その中でも労働組合系2人(民主党・無所属各1人)と交差し混在している。よく、政治通の市民の方に「なんで自民党と民主党が同じ会派なんだ?」と聞かれるが、当事者でない拙筆には答えられない質問である。

(3) 議員はみな同列

議員というのは当選回数により、「ベテランや新人」という呼び方や区分の仕方をするが、柏崎市議会議員としての義務や権利の行使等はみな同じである。だから、「数は力」ということで、まとまればそれなりの「存在感・発言力」を示すことができる。そんなことから「先輩に気を使うより、新人同士で伸びのびと活動したい」という気持ちが働いたとしても、解らない訳ではない。しかも、「古い考え方や悪しき習慣を変えて新風を吹き込もう」等の大義の下に結集し、それを「売り」にして会派を結成することも、市民有権者に歓迎されるという気持ちが働くことがあるであろう。

(4) 3期続いて見られる現象

このように既存の会派に所属することなく、新人議員が集まって新しい会派を結成するというケースは、直近の3期連続で見られる現象だ。具体的には柏崎のみらい、自治研究会、大志民友は選挙後新人議員中心に結成された新しい会派だ。このような新人議員の行動が、会派の多数化を招いている大きな要因の1つであろう。

さて、新人議員の動きを中心に縷々述べてきたが、今回はここまでにして次は来週火曜日の「政界やぶにらみ(12)」に譲ることにする。この稿はこの後2回に分けて述べる予定だ。尚、読者各位のご理解を得やすくするために、以下に党派別議員名簿を掲載したので、ご参照いただければ幸いである。

3 柏崎市議会党派別議員名簿

柏崎市議会議員名簿(平成25年7月1日現在)
議席No 氏   名 会  派 政 党
1 斎木 裕司 市民クラブ 自民
2 片山 賢一 市民クラブ
3 笠原 晴彦 社会クラブ
4 若井 洋一 社会クラブ 社民
5 山本 博文 大 志 民 友
6 与口 善之 大 志 民 友 自民
7 星野 正仁 大 志 民 友
8 霜田  彰 市民クラブ
9 春川 敏浩 市民クラブ
10 宮崎 孝司 共産党議員団 共産
11 持田 繁義 共産党議員団 共産
12 加藤 武男 自治研究会 自民
13 砂塚 定広 自治研究会
14 村田 幸多朗 自治研究会 自民
15 高橋 新一 社会クラブ 社民
16 矢部 忠夫 社会クラブ
17 池田 千賀子 柏崎のみらい
18 飯塚 寿之 柏崎のみらい 社民
19 佐藤 敏彦 柏崎のみらい
20 荒城 彦一 整 風 会 自民
21 三井田 孝欧 自民
22 丸山 敏彦 整 風 会 自民
23 相澤 宗一 大 志 民 友
24 佐藤 和典 大 志 民 友 民主
25 若井 恵子 公 明 党 公明
26 真貝 維義 公 明 党 公明