三たび定数削減論議を斬る(その1)

既報のように、これまで2回にわたり定数削減の動きを紹介しながら、愚考を申し上げてきた。柏崎市議会の議員定数削減論議のことだ。

一回目は先の改選(平成23年4月)に向けての議論であり、二回目はこれまでの動きと論議についてである。(※第1回目:5月20日~6月6日まで、6回に分けて掲載、第2回目:8月19日「統一地方選を読む」=市議選=の中で関連記事掲載を参照)

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1、具体化してきた定数削減論議

ところが、ここにきていよいよ論議が具体的になってきた。というのも9月定例会議が開会し、「議員定数を2人削減する議案(議員発案)」が提出されたからである。このままで進んでいくと議会最終日(9月25日)に採決されることになる。では「この削減案は可決成立するか?」ということだが、これがなかなか一筋縄ではいかない。そこには反対する議員がいることと、その勢力が必ずしも少なくないからである。

まず、9月5日開催の議会運営委員会では共産党が明確に反対している。これにより全会派一致しての議案提案はなくなったのである。その後、共産党以外で活発に反対の動きをしている勢力がいるのだ。

2、「賛成・反対」の理由

それではここで主な論点を整理してみたい。まず<賛成>の理由だ。①行政改革の一環として議会経費を軽減するため、議員自らが身を削ること。②議員の数を減らすことで、少数で資質の高い議員を選出し、議会のレベルを向上させること。③議員数の適正規模を追求し、効率的で充実した議論を実現するため。

次は<反対>の理由だ。①市民・有権者の声を代弁するためには、議員の数はできるだけ多い方がよい。②議員の数が多い方が議会の活性化が促進される。③議員が少なくなることは、議会の弱体化につながる。等々である。勿論、以上の論点が総てではないが、現時点で聞こえてくる主なる論点を挙げるとこうなる。

3、建前と本音

ところが、あえて申し上げれば、以上の理由は正論であると同時に、一方では建前論でもある。その陰には本音が隠れているのだ。つまり、議員一人ひとりの「自分の当選可能性」と、その結果が改選後の「議会勢力」の色模様につながってくるからである。

解りやすいところで一つ例を挙げるとすれば、反対する議員の立場で考えてみると、前回の選挙で下位で当選している議員の場合は、定数削減が実行されると、「自分の当選の可能性が低くなる」と考えるからである。その結果、議会内の勢力関係も変動するという次第である。因みに前回(平成23年4月)実施の選挙結果をみると、以下のとおりである。

柏崎市議会議員選挙結果(平成26年4月実施)

番 号 氏   名 得   票 備  考
池田千賀子 2,747
飯塚 寿之 2,674
相澤 宗一 2,666
佐藤 和典 2,480
矢部 忠夫 2,300
真貝 維義 2.064
与口 善之 2,061
若井 恵子 1,931
春川 敏浩 1,875
10 星野 正仁 1,860
11 笠原 晴彦 1,842
12 村田幸多朗 1,838
13 霜田 彰 1,719
14 砂塚 定廣 1,643 6月30日辞職
15 斎木 裕司 1,580
16 丸山 敏彦 1,551
17 荒城 彦一 1,538
18 加藤 武雄 1,504
19 持田 繁義 1,496
20 三井田孝欧 1,464
21 山本 博文 1,421
22 片山 賢一 1,342
23 若井 洋一 1,295
24 高橋 新一 1,170
25 佐藤 敏彦 1,039
26 宮崎 孝司   992

このような状況下、砂塚氏が6月に引退しているから、1人欠員、それに池田市議が県議に出馬表明していることと、引退が予想される議員が2人いるので合わせて4人、そこに現時点で新人の出馬表明者が1人=「マイナス4人、プラス1人」で、定数削減がなければ「3人枠が余裕」ということになる。

そこで、前段の定数削減に「賛成・反対」に戻るわけだが、市民・有権者各位はどのように考えるであろうか?

市議会9月定例会議最終日は9月25日(木)である。その結果を充分ご注目いただきたい。

次回は9月18日(木)反対の動きをしている「議員行動」について診てみたい。