再び新庁舎建設論議を斬る!!

1、市民の関心が高まってきた

038今、9月定例会議一般質問の中で、新庁舎建設について取り上げた議員が目についた。それだけ関心が高いということであろうが、確かに市民の間でも話題になってきているようだし、市長の答弁で建設位置が示されたことも大きく影響しているのであろう。つまり、一般質問初日(9月11日)に、建設地は「旧日石加工跡地の文化会館アルフォーレの西隣」と明言したことによる。2、年寄りの言うことは聞いた方がいいそれに対する市民の反応だが、一例を挙げると、連日熱心に傍聴に通う年配の市民がいる。その方の話だ。「駅前は絶対に駄目だよ」「地盤が悪いし、水上りがする」「私は昭和19年、53年と身をもって経験している」「いざという時に役に立たないし、必ず後悔することになる」「年寄りの言うことは聞いた方がいい」ということだ。この新庁舎建設に関して別の議員が、同じ一般質問の中で、「建設地を決める前に、10年後(市長は10年後をめどに建設準備を進めるとしている)のまちづくりや、その時代の市役所の在り方を入れた建設計画をたてるべきだ」「建設地を先に決めてから計画を進めるのは、順序が違うのではないか」と質しているが、それに対し市長は「私は建設地を先に決めてから、計画を進めるべきだと思っている」といい、順序は間違っていない、と突き放した。

3、駅前に決める理由と対論

012また、駅前に決めている理由として、現在地との比較検討の結果だとも言っている。その説明を整理すると、現在地の場合は①日照権の問題②交通アクセス③防災上の問題④仮庁舎が必要⑤コストがかかる⑥工事期間が長引く⑦土地面積が狭い⑧窓口が分散している⑨市民サービスに影響等々を挙げている。それに対し同議員は、「10年後の市役所機能や在り方を考えると、現在とは様変わりしている」「例えば、デジタル化が進むことで窓口も一本化・一体化が進むから、現在より大幅に縮小される。そうすれば現在地の現有面積で十分な機能を備えた庁舎建設が可能だ」また、防災士でもある同議員に言わせると、防災対策でも「司令機能と避難所(災害時にはアルフォーレが避難所となる)と物流は、一か所に集めないのがイロハだ」「駅前に集めて、一か所にするというのは、まるでわかっていない議論だ」さらに、「建設地はまちづくりのトータルビジョンの中の『核』として位置付けるべきだ」としたう上で、「まちづくりの姿が見えないのに、建設地だけを先に決めてしまうのは、いかにも場当たり的発想だ」と手厳しい。議会での議論の概要は本質論も枝葉論も含めて、以上のように論点が抽出されたが、市民の間ではまだまだ様々な意見があろう。

4、吟味した建設計画が必要

繰り返すが、建設予定時期はまだ10年後である。もっと十分な議論を重ねる時間はある。ところがここまで、議会には何の相談もない。一般質問に答えているだけである。しかも、「建設地の決定だけを急いでいる」感がある。巷では「何故そんなに急いでいるのか」という声もある。建設には100億円かかるとも言われていている「大プロジェクト」だ。市民の声を聞くことも必要であろうし、市民の代表である議会の声を聞くことも大切である。一度建設すれば半世紀は使用することになろう。市民の声や専門家の知見を入れた、建設計画の策定があってしかるべきことは、言うまでもないことだと思うが。

注:尚ここでいう建設費100億円は世間一般の話であり、市では60~70億円に収めて、合併特例債を使いたいという意向のようでもある。