柏崎を元気にする方法ー7

本コーナーでは「柏崎を元気にする方法」について考えてきて、前回までで6回になった。その方法としては、山積する柏崎の課題について、正面から取り組み一つひとつ解決することだと述べた。その為には予算配分の考え方を変えて、景気・経済対策を優先すべきだと述べた。そして財源対策として、国からお金を持ってくることだし、その為に一生懸命政策研究をすること、さらにはそれを可能にできるか否かは「市長のやる気と力量」に掛かっている。だからもっともっと真剣に必死になって働いてもらわなければならないとも述べた。そして前回(政界やぶにらみー26)は、具体的方法として「特区制度」に手を挙げることを提起した。そこで、今回は視点を変えて「夢と希望」について考えてみたい。

1 市民に夢と希望を

ここで読者各位にお聞きしたい。「あなたは柏崎に夢があると思いますか」そして「希望が持てますか」と。この問いかけに対して、「夢がある。希望が持てる。」と答える人にはあまりお目にかからない。少なくとも拙筆の周りでは全くと言ってよいほど聞くことが出来ない。改めて申し上げるまでもないことだが、「夢」と「元気」は密接に関係している。よく経営を語るときに出てくるセオリーがある。「夢があれば希望が持てる」→「希望があれば目標が持てる」→「目標があれば計画が持てる」→「計画があれば実行に移れる」→「実行すれば達成できる」というものだ。すなわち「夢が叶う」ということである。夢が叶えば達成感・満足感が湧き、「元気」が出てくる・・・、ということだ。よく「リーダーの職務は夢を示すことだ」と言われる。市長は市民に「柏崎の夢」を示さなければならない。それは「柏崎のビジョン」を示すことであり、「グランドデザイン」を描くことでもある。夢があれば市民の間でも元気が出てくると申し上げたい。

2 柏崎の将来像

このような話をしてくると、市長は「第四次総合計画がある」と言う。ところが如何であろうか。そう言われて第四次総合計画を見た市民各位は「柏崎の将来像」を思い描けるであろうか??? 目指すべき柏崎の姿を「具体的にイメージ」することが出来るであろうか??? おそらく、出来るという人はほとんど皆無ではなかろうか?

例えば、この第四次総合計画の冒頭に基本理念や将来像が示されている。だが、そこからはどうしても「具体的イメージ」を思い描くことはできない。なぜであろうか? それは「政策課題を並べた計画」の域を出ていないからだ。ご承知のように、この第四次総合計画を作るにあたって、市当局が指名した委員で構成する策定委員会で議論したものを纏め答申し、「柏崎市総合計画」として設定しているのである。市長はそれをもって「ビジョンだ」と言っているのだ。拙筆に言わせれば「そうではない」と言いたい。「ビジョン足りえない」と言いたい。ついでに付言するならば、基本理念と位置付けている「好きです輝く柏崎」も「基本理念足りえない」と申し上げたい。ただ、解決すべき政策課題に取り組むべき「計画」としては、よくできていると思う。よく練られている。関係各位の努力を評価したい。このことは、策定の当初から申し上げてきたことだ。それならば「何が必要なのか」ということになる。その点に関しての他の自治体の事例がある。

3 市民を参加させるスローガン

以下に2つご紹介しよう。

(1)長野県松本市では「健康寿命延伸都市松本」を標榜している。

(2)東京都町田市では「スポーツで人とまちを一つにする」を標榜している。

このスローガンを聞いただけで目指すところの「姿」がイメージできるのではなかろうか。市民が「まちの将来像」を思い描けるのではなかろうか。ビジョンとは「総花的総合計画」を言うのではなかろう。聞いた人が具体的将来像を「イメージ」することが出来て、それに向かって参加することが出来るものでなくてはならない。そこで初めて「柏崎はどんなまちですか?」という問いかけに、市民が胸を張って答えられる「まちの姿」が出来あがってくるのではなかろうか。そして、そこには「夢と希望」が必要であり、リーダーはそれを示さなければならないと申し上げるのである。以下、次回に譲りたい。

<次回に続く>

YARPP