注目議案の討論・平成25年6月18日のもの」ー柏崎市議会ー

以下は、昨年(平成25年)の6月定例会議で行った討論の全文である。今年の討論(昨日掲載)と比較していただくことで、この議案の注目点を御理解いただければ幸いである。今回もいささか長くて恐縮ですが、それでは……、

柏崎市議会6月定例会 討論

平成25年6月18日最終日

私は整風会を代表し、議第64号 財産の取得について(除雪ドーザー13t級)の購入契約に反対の立場で討論いたします。

本件は、鯨波甲673番地10に住所のある「星野商事株式会社 代表取締役 星野忠」から、17,196,900円で除雪ドーザーを購入するというものであります。

反対する理由は以下のとおりであります。

金額1,700万円を超える物品購入の相手先として、星野商事株式会社には幾多の疑問点と問題点があり、市民と柏崎市の利益を損なう可能性があるばかりでなく、入札参加資格の有効性にも疑問点があると思われるからであります。

1、我々の調査によりますと、仮契約書に明記されている、契約の相手で ある「受注者、鯨波の星野商事株式会社」は、登記されていない上に、 建物は在るものの、看板も工場も見ることができず、営業の実態を窺  うことが出来ません。隣近所の人からの聞き取りでは「たまに見かけ  るけれど、生活はしていないと思うよ。別荘じゃないの。」ということで  あります。

つまりこの会社は存在すらしていない、言わば「幽霊会社」であります。

しかるに本件では、

2、仮契約書の受注者欄に、堂々と「星野商事株式会社」と明記しています。

申し上げるまでもなく、会社法第7条第1項では、「会社でないもの は、 その名称又は商号中に、会社であると誤認されるおそれのある文字を用いてはならない。」 と規定しており、それに抵触する「明らかなる法律違反」であります。

さらに、

3、 法務局の見解では、「株式会社を使用できない相手と、公(柏崎市)が契約書を作成することはありえない。」ということであり、それに加えて柏崎市は存在しない株式会社との契約を認めるようにと、議会に説明を繰り返していることになります。

次に、

4、委任状であります。

この委任状では住所だけを異にし、称号も職氏名も印影まで、全く同じ「星野商事株式会社代表取締役星野忠」(同一会社・同一代表  者)の間で交わされており、これは民法第108条(自己契約及び双方代理)にあたり、「委任状の効力はない。」つまり、無効であります。

次に、

5、柏崎市内に同一名称の会社が3社在る事の疑問であります。

今回の仮契約がなされた平成25年5月14日時点で、当該法人(つまり星野商事株式会社)が同一行政区内に3社あることになります。少なくとも定款上、登記上において支店・営業所の記述及び関係はなく、3社は夫々別会社と見なされます。

そして、大和町所在の会社は競売中との話も聞きますが、この事も合わせて、同じ市内でわざわざ違法な会社に契約させたり、無効な委任状を交わしたりする必要性が何処にあるのか?何故なのか?の不自然なうえに不可解な疑問も全く解明されていません。

この他にも幾つかの疑問点・問題点が浮かび上げっていますが、これ等に対する(総務常任委員会での)当局の説明は、いずれも矛盾に満ちている上に、裏づけ・根拠に乏しく到底納得できるものではありません。

以上のような理由で、本件議第64号は到底賛成できるものではありませんが、その証左が先の総務常任委員会での各委員の討論に見ることができます。

委員長報告にもありましたが、総務常任委員会では8名の委員が討論をしました。その中で賛成委員4名の討論を要約しますと、「疑問がある。納得できないところがある。(賛成すべきか反対すべきか)迷った。悩んだ。」としながらも、結論は「当局がこれで問題ないというから賛成する。当局を信じて賛成する。」と言うものでした。

私は本議場に居られる全議員各位に申し上げたい。議員の賛成・反対の判断として、また、議会の在り方として「当局がよしとするから賛成する。」・・・、でいいのでしょうか?

議会のチェック機能はどうなるのでしょうか?

私ども議員はそして議会は、市当局の市政執行を監視しチェックし、疑問があればそれを質し、市民の利益に反すると思えばそれに反対する、或いは修正提案することで、始めて2元代表制の使命と役割を果たすことが出来ると、強く訴えたいのであります。

時あたかも市議会を挙げて議会改革に取り組んでいる最中であります。市民の皆様も注目し、期待もされていると思います。

議員各位の賢明な判断と、見識・良識に期待するものであります。

最後に市当局に申し上げたいと思います。

本議案に対する賛成・反対の最終結論はまもなく出ます。

しかしながら、先の総務常任委員会における説明・答弁は矛盾と詭弁に満ちた、とても納得することの出来ない内容でありました。

鯨波所在の会社の有効性を問えば、「営業所・出張所のようなもの」と答え、定款記載も登記もないことを指摘すれば、「会社側の問題であり、我々の知るところではない。」と答える。

契約の相手側、つまり本人確認・現地確認は「業務執行のいろは」であるにもかかわらず、「年間800を超える契約件数がある中で、いちいち本人確認・現地確認は出来ないし、これからもするつもりはない。」と強い口調で答える。

さすがに、議員側からの「今の発言は到底容認できないし、議会として問題提起をし厳重に抗議を申し入れたい。」との意見に対し、発言を撤回し「必要に応じて本人確認もする。」と訂正したものの、自信と確信に満ちた「力を入れた答弁振り」や、「強気で突き放した物言い」は「これが職員の言葉か?」と耳を疑うだけでなく、「柏崎市職員の本質と体質の真の姿を見た」思いで、背筋が寒くなるのを覚えたのは私一人でしょうか?

これでは市民は安心して市政執行を任せること出来ません。

他にも、違法性を指摘すれば「我々は問題ないと認識している。」と答える等、まるで「尼さんの髪も結うことが出来る。」と言って平然としているかのような説明をしています。

これ等の「傲慢にして恐れを知らない」その答弁姿勢に対し、猛省が必要であることを強く指摘しておきたい。

そして、そのことの証左が矛盾と問題に満ちた本議案を、何処までも押し通そうとする強引さにあり、最後は数の力で押し通せるとする傲慢さに現れていると指摘しておきたいのであります。

そこで改めて言いたい。「行政のあるべき姿」、「そこで働く職員のあるべき姿」、つまり、「公僕としてのあるべき姿」について、基本の基本から学び直す必要があることを、強く強く指摘しておきたいと思います。

終わりに議員各位にもう一度申し上げたい。これまで議会では、審議の過程ではいろいろの議論がありましたし、これからもあるでしょう。

「これは・・・?この度は・・・?この議案は・・・?」というようなことも少なからずあったと思います。

しかしながら、その度に議会はそれを通してきました。当局の議案に賛成し通して来ました。一部反対や激しい議論があっても賛成多数で通してきました。

つまり、いくら委員会で否決されても、激しい議論があっても、「最後は賛成多数で通るから。」というのが、当局の意識の根底にあるのではないでしょうか?

この度も「そのような声が漏れてきた。」という話も聞こえてきています。

このような「思い上がり」「議会軽視」の体質・・・、「だから毎年毎年職員の不祥事がなくならない」と申し上げたら、言いすぎでしょうか?

「その責任の一端は議会にもある」と言ったら、いいすぎでしょうか?

柏崎市議会を「真にあるべき姿」にする為に、「市民の付託に答え得る議会」にするために、全議員が力を合わせて行こうではありませんか。そして「その決断・判断が今目の前にある」と申し上げたいと思います。

以上で私の討論を終わります。