給与削減(5%)案と議員の動きー2

1 賛成会派と政治行動

前回まで、柏崎市議会9月定例会議の注目議案としての「職員給与5%削減案」に関して、反対した会派と議員の動きをご紹介してきた。今回は賛成した会派と議員の動きを、引き続き解説を交えて記してみたい。尚、理解を得やすくするために、本議案に対する賛否を再掲すると以下のとおりだ。

◎ 反対した会派:柏崎のみらい、社会クラブ、共産党(反対議員9人)

◎ 賛成した会派:整風会、公明党、大志民友、自治研究会、市民クラブ、

無会派(賛成議員15人)   (※ 後掲「会派別議員名簿」参照)

ここでの注目点は賛成した会派と議員の賛否行動とその中身だ。まず、賛成した会派についてみると、

(1)整風会、公明党、無会派・・・整風会と無会派は自民党員3人、公明党は党員2人である。政治行動は夫々の政党と同一であり、考え方も整風会は保守本流色、公明党は中道保守である。

(2)市民クラブ、自治研究会・・・両会派とも自民党員と無所属の議員が混在し、市議会での政治行動は社会クラブや柏崎のみらいと密接であり、日頃同じ行動を採ることが極めて多い。この2会派の大きな特徴は「市長与党」を自認していることで、市長が提案した議案は反対することが殆どなく、拙筆の知る限り「反対ゼロ」ではなかろうか?つまり、それほど市長支持が自慢であり、ステータスとしている会派である。

上記(1)(2)に解説した5会派の行動を見てみると、(1)の3会派(整風会、公明党、無会派)については日頃の言行から、今回の賛成行動は極めて明解であるし、どの角度から見ても「解りやすい」と言える。

では、(2)の2会派(市民クラブ、自治研究会)についてはどうだろう?

日頃の社会クラブ等との密接な関係を考えると、今回(給与削減案)は別行動をとったことには「何故???」 という疑問符がつく。「社会クラブ、柏崎のみらい」から、今回は「反対して欲しい」というような「働きかけ」があったかなかったかは定かではない。(ここで、別な見方をすると)もしも、働きかけがなかったとすれば、反対した柏崎のみらいと社会クラブの「本気度が疑われる」ことになる。何故ならば、この2会派(市民クラブと自治研究会)が反対に回れば、充分に勝てる(給与5%削減案は否決される)のであるから。それをしないで、本会議場で反対の立場に立って、あの70分の質疑・討論をして見せたとすれば、これほどの「茶番劇」は無いと言ってよかろう。或いはパフォーマンス以外のなにものでもない。

さてもう一度話を(2)の2会派(市民クラブ、自治研究会)に戻してみよう。 前述(市長提案には必ず賛成)のように、上記2会派(市民クラブと自治研究会)はいくら社会クラブ等と密接でも、この度市長が提案してきた「給与削減案」に反対するはずはないのである。ここでも「カラスが白でも・・・・・」が、実証されたのである。

2 軽井沢でのエピソード

そう言えば、少し前にこんなことがあった。長野県軽井沢町への視察研修の際、話が議会改革に及び、「議案審査のやり方アレコレ~」になった。その時参加していた上記会派に所属するあるベテラン議員がこう言ったのだ。

曰く、「我々は市長与党だから、議会提出議案の内容については事前に話を聞いている。」「だから、提案理由の説明は聞かなくてもいい。」・・・・と。

これを聞いていた先方の議会議長は、唖然としてしばしの間言葉が出なかった。勿論、同席していた柏崎市議達は、赤面の至りで、しばらく顔を上げられなかった、という一幕が・・・。

申し上げるまでもないことだが、二元代表制は勿論のこと、「議会及び議員の役割・責務を全く解っていない発言」だったからである。議会が市長(市当局)の提案を総て賛成していたのでは、議会はいらないことになる。市民・有権者にとって誠に由々しき問題である。

3 意見書に賛成する矛盾

話題を戻すが、本9月定例会議でこの給与削減議案に関連する別議案「地方財政の充実強化を求める意見書」が提出されていた。この意見書には「2013年度に行った給与関係経費減額に係る財源の復元」や「給与関係経費算定についての注文」等が書き込まれており、先の給与削減議案に賛成した議員なら、とても「賛成できない内容」であるはずが、上記(2)の2会派は賛成しているのである。ここでは、給与削減案に反対した社会クラブ等と同じ行動をとったのである。従って、この意見書は賛成多数で通ったのである。

ここでご注目頂きたいことは、この2会派の賛成・反対に関する行動である。市民各位にとって、理解できるであろうか? わかりやすいであろうか?

既にご賢察のように、今般の9月定例会議に限ってみても、賛・否が分かれる議案は、上記(2)の2会派が手を挙げる方に決定しているのである。実はこのようなことは、これまでも頻繁に起きている。

繰り返しになるが、市議会は市民生活に直結する重要案件を決定する場である。採決に当たって、各会派や議員がどのような行動をとっているか・・・? 市民各位に、その現実の姿をありのままに知っていただくことは、極めて重大なことである。

・・・・・今回、本稿ではここまでにして、これより先については、市民各位のご判断に委ねたいと思う。最後までお読み頂きありがとうございました。

今回も読者ご理解の一助とするべく、会派別議員名簿を掲載したので、ご参照頂ければ幸いである。

3 会派別議員名簿

平成25年6月5日現在

会 派 名 議員数 所属議員氏名及び役職名
日本共産党柏崎市議員団 団 長 持田 繁義                         副団長・会計 宮崎 孝司
社会クラブ 代 表 高橋 新一                           会 計 若井 洋一                           矢部 忠夫                                笠原 晴彦
公明党 代 表 真貝 維義                           会 計 若井 恵子
自治研究会 代 表 砂塚 定広                           副代表 加藤 武男                          幹事長 村田幸多朗
大志民友 代 表 星野 正仁                           副代表 相澤 宗一                          事務局 与口 善之                          会 計 佐藤 和典                            山本 博文
柏崎のみらい 代 表 飯塚 寿之                           事務局長 池田千賀子                        佐藤 敏彦
整風会 会 長 丸山 敏彦                           事務局 荒城 彦一
市民クラブ 代 表 斎木 裕司                           片山 賢一                                霜田  彰                                 春川 敏浩
会派に所属しない 三井田孝欧