職員不祥事(盗撮事件)に関する討論・全文 <討論その2> (柏崎市議会2月定例会議最終日)

<職員不祥事(盗撮事件)に関する討論の部>

前回に引き続き、柏崎市議会2月定例会議最終日の討論を掲載する。今回は2回の内の最後で、職員不祥事を取り上げ、市役所の統治能力・マネジメント能力の欠落を追求した。以下、その全文である。

4 職員不祥事(盗撮事件)について

ここでもう一点触れておかなければならないことがあります。それは、職員不祥事、盗撮事件のことであります。昨年は万引き事件がありました。そして 今年は長岡の書店で盗撮をして捕まった、ということであります。2月18日に事件が公表され、我々のところにも文書が届きました。

「またか」・・・「毎年ではないか」・・・、皆さんが同じ思いを持たれたことでありましょう。

市長は「就任以来10年を迎え、決意も新たに市政運営にあたる」いうことですが、それとは裏腹に毎年のように職員不祥事が発生しています。

ざっと振り返っても、これまでの10年間で「懲戒処分以上の処罰」を受けた職員の数は78名に達しています。因みにそれ以前の10年間では39名ですから、実に2倍に増加していることになります。

その都度、綱紀粛正・コンプライアンスの確立を言い、再発の防止を約束していますが、全く効果を上げていません。これだけ続きますと、重症であります。これはもう組織の統治能力とマネジメント能力を失っていると強く指摘しておきたいと思います。

市民の皆さんは怒っています。市長への手紙で抗議の声も届いているようですが、私のところへも沢山の声が届いています。会議や集りの席で、街中で呼び止められて、メール・電話で・・・等々が、未だ続いています。

その中で今回特徴的なことの一つは、市職員OBの方の声が多いということであります。「一体どうなっているんだ」「情けない」「昔はこんなでなかっ たのに」等々であります。また一方で、議会に対する声もあります。「議会は何をしている」「機能していないではないか」等々であります。市井(世間)の声 は想像以上に多く、怒りは水面下で広がっているといってよいと思います。

私は今までのような謝罪・釈明で済まされるとは思いません。毎年続くこの不祥事の連鎖を断ち切らねばなりません。それをやるのは、またやれるのは、 「市長、あなた以外にありません」。ここで改めて「市長、あなたの決断以外にない」ということを、強く指摘しておきたいと思います。

5 大多数の職員は真面目に働いている

その一方で、大多数の職員が日々真面目に、一生懸命職務に励んでいることを、我々は知っています。私は文教厚生常任委員会に属しています。自ずと所轄の皆さんと接触する機会が多くなります。

(1) 国保医療課の事例

一つの事例を挙げます。昨年2月に国保税と後期高齢者保険料の「賦課誤り」がありました。誤った金額のうち150,200円が時効となっており、返 還できなくなっていたことについて、その後「全額返還が実現した」という件であります。この件は皆さんもまだ記憶に新しいと思います。

ご承知のように後期高齢者保険料の賦課権は、県の広域連合にあることから、時効部分については如何ともしがたく、例え納入者である市民に落ち度がなくても「法律に定められていることは、覆すことはできない」という、理不尽な決定でありました。

このような場合、とかく「しょうがない」と諦めてしまいがちでありますが、この度の担当課は違っていた。

全国の事例を探し、専門家と相談し、広域連合と根気良く交渉し、諦めることなく取り組んだ結果、10ヵ月後に全額返還が実現したものであります。

元はといえば、自分達の間違いから発生したことでありますから、担当課としては恐縮の極みでおりますが、私はこの姿勢・この取り組みに拍手を送りたいのであります。

この件につきましては、直接の担当者はもちろんのこと、福祉保険部長や国保医療課長はじめ、担当課の皆さんの使命感・責任感・正義感と、そして何より日頃の職務に取り組む姿勢の表れだと申し上げたいのであります。

(2) ガス水道局の事例

もう一つ事例を挙げましょう。これは私が身をもって体験したことであり、ごくごく小さなことであります。ガス・水道局のメーターを調べに来る検針員の方の話であります。

私事で恐縮ですが、これも今からちょうど1年ほど前の話であります。孫が生まれるというので家内が娘のところへ応援に行き、3ヶ月程家を留守にして いました。勿論、私は居たのですが、ご他聞に漏れず家には寝に帰るだけのような生活であります。当然のようにガスも水道も使用量が極端に少なくなっていた のであります。

するとある時「ピンポーン」とドアホンが鳴りました。出てみると検針員の方、「最近使用量が極端に少ないですが、何かありましたか・・・?」  事情を話しますと納得して帰られました。その後、私はなんとも言えない嬉しい気持ちになったことは申し上げるまでもありません。

この「小さな声かけ」が「大きな信頼」の繋がっている事は、疑うべくもありません。これというのも、ガス水道局長はじめ局内の日頃の姿勢と取り組みが、最先端で仕事をする検針員の人達にまで行き届いている証左であると申し上げたいのであります。

6 悪貨は良貨を駆逐する

信用・信頼は日々築き上げても何年もかかります。失う時は一瞬であります。多くの職員が懸命に頑張っても、一部の不心得者の行いで、総てが水泡に帰してします。たまったものではありません。

「悪貨は良貨を駆逐する」・・・、これはグレシャムの法則であります。悪貨、つまり悪い通貨は、良貨、良い通貨を駆逐するという教えであります。こ れは、人間社会にも当てはまるといわれています。大多数の善良で健全な人の中に腐敗分子が1人入ると、その集団には腐敗が蔓延するという教えであります。

平成26年度一般会計予算484億円、特別会計・企業会計合わせて903億円、これは柏崎市内総生産の4分の1にも相当する金額であります。この大 きな予算の具体的執行に関わる職員が果たす役割は極めて大きい。それがそのまま市民の幸せと、福祉の増進に直結することもまた、改めて申し上げるまでもな いことであります。

柏崎市が今抱えている課題を解決して、新年度に向けて飛躍発展するために、行政当局も議会もその役割と責任を果たさねばならないことを確認して、私の賛成討論といたします。

<以上で終わりです。>